彩のラブソング;片桐彩子の初恋の話
彼女にスポットライト当てた作品「彩のラブソング」の中で、プレイヤーが何度も彼女の初恋について尋ねると、彼女が自身の初恋について話してくれます。
その初恋の内容が彼女らしい印象的なものであるため、その内容を紹介しながら彼女について少し話そうと思います。
※物語の核心部分にも一部触れています。
★片桐彩子の紹介
ときめきメモリアルに登場するヒロイン。
美術部(吹奏楽部)に所属する、絵を描くのが好きな女の子。
一番の特徴的は喋り方で、会話の端々に英語を混ぜながら喋る。
彩のラブソングについては以下の記事で紹介している。
★彼女の初恋の内容(一部)
小学校の高学年の頃の話なんだけど、その頃近所にアメリカから留学に来ていた人がいたの。
アメリカからっていっても、日系の2世か何かの人で顔立ちも、ちょっとハーフでカッコイイかな?っていうくらいで、日本人ともあんまり変わらないのよ。日本語もとっても上手だったし。
その人、いつも油絵を描いていたわ…。
たしか…最初に知り合ったのも近くの公園で絵を描いてる時だった。
私がクレヨンで、何かよく分からないものを描いてたら、「上手いね。絵を描くの好きなの?」って声をかけてきたの。
それからは、毎日一緒に描いてた…。留学が終わって、その人がニューヨークに帰るまでね。
はぁ…あの時はわんわん泣いたなー。
あ、そうそう。私ね? その人の喋り方がとっても好きだったの。その人、いつも唄うように喋ってたの。
今にして思えば、きっと英語のイントネーションだったのよねー。
でも…あの頃の私には…ふふ、いつも唄っているように感じた。
…好きだったなー。
★解説
この後の会話で今も関係性が続いていることが紹介され、片桐彩子のことが好きな主人公は絶望する。...が、実はこの話の中で出てくる人物は女性というオチがある。
この話で魅力的なのは彼女の特徴的な話し方の由来で、彼女の特徴的な話し方はこの初恋の相手からきていることが示唆されること。この作品が生まれた経緯などを考えるとこの設定は後付けだと思われるのだが、彼女のアイデンティティをただ個性で片付けるのではなくエピソードをつけて昇華させたのは素敵だな...と思った。
★片桐彩子という女性
彩のラブソングの中の片桐彩子は、本家ときめきメモリアルで殆ど語られることの無かった一面を見せてくれる。
主人公の幼なじみの詩織に対して嫉妬したり、留学が決まって寂しさから涙を流したり、彼女の将来の夢、絵に対する向き合い方、相手とのデートに求めるもの...などなど。
とても魅力的なゲームだと思っているが、23年前のゲーム故にこのゲームに関して言及してあるコンテンツは殆ど現存していない。また何かの機会にこういう記事を書ければいいなと思っている。
以上